「新60代女子」人生に悔いなし

幾つになっても、ワクワクする気持ちを忘れないでいようと思う。

長いお別れを観てきました。

長いお別れは、中島京子原作、
アルツハイマー型認知症を患った父が、
徐々に父でも夫でもなくなっていく
家族の7年間の軌跡を描く家族ドラマ


映画館には、同年代の女性が8割~9割、男性が2割~1割
恐らく同じ境遇の人達。
故に、感動する場面も、ちょっぴり笑える場面も、
切なくて愛おしくて涙が流れる場面も、分かり合える、
会場がそんな空気に包まれていた。


設定が、両親と姉妹(山崎努 松原智恵子 竹内結子 蒼井優)
で私と同じ、映画の1場面1場面も、実際自分も経験した事ばかり。
泣いて、笑って、前に進んでいく家族の姿に、家族の絆に、ほぼ2年前の
自分が重なり、自然と涙がこぼれた。


この映画は、今、まさに同じ境遇の人にも、
今となっては過去の話の人にも、きっと、前を向いて歩きだすヒントになる
と思う。


主題歌 優河(めぐる)がジーンと心に染みて、席をなかなか立てなかった。


それと、妻としての生き方に心が震えた。
壊れていく夫に、惜しみなく、変わらず愛情を注ぎ、
何処までも夫婦で有り続ける、愛に溢れる夫婦の姿に感動した。


父の最期にしっかりと寄り添った母は、振り返ると、凄い人だと
思い直した。
私達姉妹の何倍も、頑張ったんだと、改めて思う。


良い映画だった。