父の終活に並走した日々(その5)
リハビリの目的
父は、ほぼ毎日、病院でリハビリを受けている。
平行棒につかまりながら歩いたり、段差を超える練習をしたり、
時にはスタッフさんと、キャッチボールをしたり。
その様子を見ていると、まったく楽しんでいる様には思えない。
リハビリを受けている他の人達も同じ。楽しんでいる様子はない。
私と妹と母は、出来るだけ父のリハビリに付き添い
「お父ちゃん、頑張って~~”と声を掛ける様にしている」
スタッフさんが言ってくれた。
「お父さん、ご家族の前では、凄く頑張ってくれてますよ」
そうなんだ。私達が見ていると、父は頑張ってくれているんだと。
と嬉しくなります。
でも、よくよく考えてみると、
リハビリが楽しく無いのは、リハビリの先が見えないからなんじゃないかな。
よ~し、歩ける様になって、旅行に行こう。
歩ける様になって、友達とカラオケに行くぞ。なんて事は、恐らく考えないだろうし
時間が来たからリハビリ。今日も、明日も、明後日も・・・・。
確かに疲れる。
父のモチベーションを上げる、リハビリの先を見せてあげる、持たせてあげる方法は
無いんだろうか。
もう1度父に言ってみた。
「お父ちゃん、元気になったら、もう1度旅行に行こうね」
残念ながら、父の反応は薄い。
父のハートに届く事って、なんなんだろう・・・・・・。
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