「新60代女子」人生に悔いなし

幾つになっても、ワクワクする気持ちを忘れないでいようと思う。

父の終活に並走した日々(その5)

リハビリの目的


父は、ほぼ毎日、病院でリハビリを受けている。
平行棒につかまりながら歩いたり、段差を超える練習をしたり、
時にはスタッフさんと、キャッチボールをしたり。


その様子を見ていると、まったく楽しんでいる様には思えない。
リハビリを受けている他の人達も同じ。楽しんでいる様子はない。


私と妹と母は、出来るだけ父のリハビリに付き添い
「お父ちゃん、頑張って~~”と声を掛ける様にしている」


スタッフさんが言ってくれた。
「お父さん、ご家族の前では、凄く頑張ってくれてますよ」


そうなんだ。私達が見ていると、父は頑張ってくれているんだと。
と嬉しくなります。


でも、よくよく考えてみると、
リハビリが楽しく無いのは、リハビリの先が見えないからなんじゃないかな。


よ~し、歩ける様になって、旅行に行こう。
歩ける様になって、友達とカラオケに行くぞ。なんて事は、恐らく考えないだろうし
時間が来たからリハビリ。今日も、明日も、明後日も・・・・。


確かに疲れる。


父のモチベーションを上げる、リハビリの先を見せてあげる、持たせてあげる方法は
無いんだろうか。


もう1度父に言ってみた。


「お父ちゃん、元気になったら、もう1度旅行に行こうね」


残念ながら、父の反応は薄い。


父のハートに届く事って、なんなんだろう・・・・・・。